カチオン塗装とは
水溶性の電着塗料(+極)中に被塗装物(-極)を浸透させ、直流電流をかける電着塗装の一種です。
塗料が化学反応を起こし凝集析出します。その後焼き付け工程を経て耐久性に優れた塗膜を形成します。
カチオン塗装の特徴
●有機溶剤をほとんど使用しない自然に優しい塗装方法です。
●電着塗料は水性塗料の為、火災などの危険や溶剤の害がほとんどありません。
●耐食性・耐湿性に優れており、非常に高い防錆力をもちます。
●複雑な構造でも均一な塗膜を形成します。
●回収率が高く、塗料ロスの少ない塗装方法です。
吹付塗装
電着塗装
カチオン塗装の用途
●自動車ボディ ●自動車部品 ●農機具 ●食品製造機械 ●産業機械
●建材 ●鋼製家具 ●動物飼育場
※金属製(導電性)の被塗物であれば、カチオン電着塗装が可能です。
カチオン塗装工程について
塗装工程紹介
1
着 荷
製品を塗装用ハンガーに掛けます。
2
脱脂・化成洗浄
アルカリ系の脱脂剤により素材表面の油脂や汚れを除去します。
3
表面調整
リン酸亜鉛皮膜の結晶を緻密にし、閉断面内部の皮膜化成性をより良好にするために、素地表面の調整を行う。
4
皮膜化成
被塗物の表面にリン酸亜鉛皮膜を形成するために、素地表面の調整を行う。
5
カチオン電着塗装
塗料液に浸漬し電気的に塗膜を析出。
6
UF水洗
余分な塗料分を塗料ろ過液で回収。
7
水 洗
純水で汚れを洗い流します。
8
焼付乾燥
180~200℃で20~30分焼付乾燥します。
9
脱 荷
塗装用ハンガーから製品を取り外します。
10
検 査
塗装品の仕上がりを検査します。
対応サイズ
※第1電着ライン
有効面積:700×1500×500 mm
※第2電着ライン
有効面積:600×1200×500 mm
※第1・第2電着ライン共通
ライン仕様:オーバーヘッド式トロリーコンベアー
ハンバーピッチ:900mm
ハンガー当り最大荷重:30kg
コンベアー総荷重:5.0t
ラインタクト:1.5H(1サイクル)
焼付乾燥炉:LNG(天然ガス)
※製品を掛ける向きや、掛け穴の数により可能なサイズや、設備による対応重量は異なるため、どのような製品かまずはご相談ください。
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